巴里の優雅な一日


はじめに
無印翼(岬君登場物だけ)一気買い記念!と思ったら陽●に喧嘩売っているようなパラレルになってしまった(冷汗)
原作完全無視My設定でもかかってこい!と心がお強い方だけ御覧になってください。

My設定(逃げるなら今のうちですよ)
岬君が仏にいることは若林君以外知らない。
エッフェル塔での感動の再会はなし!
岬君=日本在籍時King of 貧乏。強い。           (natsuko様より)





「「えーーーーっ!!!岬君こっちにいるの!?」」

叫びの元は若林。その次の行動は決まっている。

18人の日本人が、旗は持っていないアディダス帽子のツアコンに連れられてパリを行く。

名前は知らないが、音楽家や画家の出店の並ぶ通りに岬の親父の店がある。

「あ、皆さんこんにちは。太郎がお世話になりまして。太郎?今なら家にいるのでいってみては?はい鍵」

受け取ったのは縦にも横にもでかいアディダスツアコン。やたら慣れている。

「今日は金曜日だから、気をつけてね」謎の言葉がついてきた。

「「???」」が18人、こくりと頷いたのは案内人。



日本と違い街の景観に合わせた、小奇麗なアパート。

入り口の郵便箱で部屋を探す18人を尻目にさっさと行く案内人。

慌てて後を追う一同。19人の足音はさすがに響く。

2階「Misaki」流れるような優美な手書きのプレート。

手馴れた様子で鍵を開ける。手馴れた…???

「おい、ノック位したほうが」良識常識の人若島津がいう。

「やるだけ無駄」不敵な微笑の若林。???に疲れつつある17人。

お気楽極楽俺様道まっしぐらの翼だけはわくわくしている。

部屋はフローリング。普通の食事用テーブルセット。椅子は4つ。

画家の家なので絵の具の匂いがする。匂いの元は壁に何枚も立て掛けている美しい風景画。

冷蔵庫等の調理器具。そして食器棚。一般家庭用の食器。

感慨深げな松山に??が16人、???が二人(日独サッカー界御曹司二人組)

「だって陶器の食器に冷蔵庫だぜ。岬、日本にいる間、持ち運び出来ないから持っていないって言ってたぜ。

紙製の食器洗って使ってたし教科書も3ヶ月位しかいないから自分用のは持ってなかったから俺達が順番に教材貸していたぞ。

食器棚と調理器具。幸せそうだなあ。お前ら知らなかったのか?って明和に人情求めても無駄だったか」

(俺の実家でも冷蔵庫やテレビ位あるぞ)

サッカー以外何の配慮も無い翼(物を投げないで下さい!By筆者)


更に全く貧乏人の苦労を知らない若林は、手馴れた様子でもう一つの部屋のドアを開ける。

収納型デスクと本棚、クローゼット。

開け放たれた窓の外に樹木がもう一つのカーテンを作っている。

そしてソファーベットが一つ。そこにいた。

軽い寝息をたてていた。着ている物は大き目のYシャツ。胸元が開いている。

いい天気なのでブランケットからしなやかな白い両足が見える。

(カメラ持って来ればよかった…)と思った同志?の名前をあげようとしたが多いので略。

そんな同志に殺意を抱くサイコ林。

重ねて言うが「寝た子は起こすな」と言う言葉を知らない翼が

「岬くーん!!遭いたかったよ!!」と抱きつきかけた瞬間

「全く懲りてないね!!若林君!!」

との声と同時に夜這い(昼這い?)男を窓から投げ落とす。見事な背負い投げ。

葉の絨毯を抜け、下のゴミ捨て場に落下。

運の強さは銀河系一のJ主人公。金曜日は可燃ごみの日だったので怪我は擦りむいた程度。

ただ、ひよこさんがぴよぴよと頭の周りでフォークダンスを踊っている。

一方岬の肩をつんつんとつつく者がいる。

「あ、あれ?若林君??なんでここに?っていうか、今投げたのは…?

物凄い知り合いの気配だったけど…!?…な、なんで松山や小次郎がいるんだ!?」

「僕もいますよ!岬さん」「久しぶり」明和二人組。

「な、何…?知らない人もいるけど…、ぼ、僕誰を投げたの?」

「お前の転校先の友達の中で足りない奴いないか?」過去に4回投げ落とされた元祖昼這い男が言う。

(出店にて「何で若林君はよく窓から落ちるんだろう?」不思議そうな親父)

「ヒントは小学校の全国大会」

「え、えーとふらのと明和と南葛の中で…あ、そうか!」ぽん!「小田君」

(ぼけ)

「そんなマイナーな奴よく覚えていたな」(突っ込み)

「マイナーとは何だ!地味だけど頑張ってるんだぞ!」友達思い松山。

「じゃー滝君?」

「だからマイナー路線から離れろ」薄情突っ込み若林

ぼけと突っ込みがマイナー路線上で続いている。

「漫才はその辺にしないと本当に死ぬぞ」麗しの良識武闘GK

「大丈夫だ。あれだけやっても死ななかったんだから」(ぼけ2)

「キャプテン、俺達サッカーの試合したんですよ。物騒な」

(沈黙30秒)「ま、ま…!つ、つ…」地球語忘れた岬。

Yシャツ姿のまま駆け下りる。「翼君!?」ご名答。



「翼くーん!!ご、ごめん!!戻ってきてー!!」

肩を掴み激しく頭をシェイクする。

「だから頭動かすな!本当にやばいぞ!」SGGK(すーぱー頑張りGK)森崎

「その格好は本当にやばいぞ!」本家SGGK(サッカー選手ってGK以外皆生足じゃ?)

後者の意味はよく解らなかったがとにかく翼を担いで部屋に戻る。

若林が右手に救急箱、左手にジーンズを持っている。

岬の家の家具配置は親父のパンツに至るまで知っている危険な友人。

翼の次に怪我に慣れている森崎が傷の手当てをし若島津が活を入れる。

不死鳥はやっぱり強かった。


「岬君久しぶりー!また一緒にサッカーしようよ!」

芸術の国フランス。騒音には厳しい。

アパート全室に謝罪に赴く羽目になった岬君。合掌。



END




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コメント:natsko様のご好意により、戴きました。(UPが遅くなってすみません)
My設定ということですが、それでもやはり源三はちゃんと岬くんと行き来してるとこを外さないのはナイスです!
(でも、これを『源岬前提の岬くん総受』と解釈した私はやっぱり腐女子ですね〜。汗)

natsuko様、どうもありがとうございました。