ABCのお話

『太郎ちゃん!!!』

呼び止められて振り向いたら
お隣の若林のお兄ちゃんが走ってきた。

『太郎ちゃん、今帰り?』
『うん・・・』

お兄ちゃんは大きくて優しくて
父さんが居ない夜なんか、
いつも一緒に居てくれる。

優しいから、僕も大好きだけど・・・

『ホラ・・・』
いつも2人で歩くときは手をつないでる。
今日だって・・・

僕の前に差し出された大きな手。

『うん』
そっと握ると、力強く握り返された。

『太郎ちゃん、今日は元気ないよ、
 練習厳しかった?』

そう言ってお兄ちゃんの手が
僕の肩を掴んだ。

『ち・・・違うよ・・・』





違うんだ。
今日、クラスのお友達が話ししてた。

『お前らABCって知ってるか?』
『何々〜???』

クラスでも大柄で人気のある板橋君が話し出す。
『Aは手をつないで
 Bは肩組んで、その次、
 Cは・・・KISSするんだって』


『え?』
思わず僕が声を上げると
板橋君がニヤニヤ近づいて来た。

『ナンだよ、岬、お前誰かとイイ仲なのか?』

『ち・・・違うよ!!!』


違うよ、
でも・・・・・・

僕、お兄ちゃんと毎日のように手をつないで
いつも普通にお兄ちゃんにくっついてた。

って事は・・・僕・・・・
お兄ちゃんとAもBもしちゃってるの???





僕が頭の中にAとBがグルグル回りながら
部屋のカギを取り出した。
父さんはまだ、帰ってないみたい。

『太郎ちゃん、あのな・・・』
『なあに、お兄ちゃん?』

若林のお兄ちゃんがちょっと言いにくそうに言う。
『今日もお父さん、帰れないって。
 だから太郎ちゃん、お兄ちゃん家においで』

そうなんだ。
父さん、この町が気に入っちゃって
長く滞在するのはいいけど、ちっとも
ちっとも家に帰って来ないんだもん。

でも僕にはお兄ちゃんが居るから・・・
でも、僕たちが次にするのって・・・・・

C?

『太郎ちゃん?』
わあああ!!!どうしよう!!!
なんだか胸がドキドキしちゃっておかしいよ。
いつも、お兄ちゃんに会えるの楽しみだったのに。

僕たちって、僕たちって・・・

『太郎ちゃん、どうしたの?』
急にお兄ちゃんの顔が近づく。
ダメ、ダメダメダメ!!!!!

『着替えたら行くから!』
そう言ってドアをバタンと閉める。

おかしいよ、僕、なんだかお兄ちゃんが
いつもと違って見えちゃう・・・



『ホラ、太郎ちゃん、宿題しなくっちゃ』
僕と父さんの家と違って色々な家具が点在して
壁には女の人のポスターが張ってある。
部屋の真ん中のガラスのテーブルに
僕は計算ドリルを広げてて
お兄ちゃんがココアをいれてくれた。

目は計算式を追うけど、でも・・・でも
どうしてもチラチラお兄ちゃんを見ちゃう。

『Bの次はCするんだって』

板橋君の声が耳に響くよ。
いつに無く、僕、緊張してるし。
それに・・なんか、僕のアソコがムズムズするんだ。
トイレ、さっき行ったのに・・・なんで?


『太郎ちゃん?』

急に声を掛けられて体がビクっと震える。

『本当に今日おかしいぞ?』

お兄ちゃんの手が僕のオデコに伸びてきた。
なんか、僕のアソコが痛い。

『熱は無いみたいだけど・・・』

お兄ちゃんが優しく触れてくれてるのに、
僕はモジモジして必死にシャツを引っ張った。

トイレに行きたいの?
ううん。
なんか胸がドキドキして苦しくて
アソコがムズムズして・・・・・
僕、本当に病気になっちゃったの???

『ち、違うよ!!!』

『太郎ちゃん?』


僕がお兄ちゃんから離れようとした時・・・


ガタガタ・・・
どこかから大きな音が聞こえて来た。


あ・・・地震・・・

急に大きく僕らは揺れた。
怖いよ・・・

『お兄ちゃん、怖い!!!』

僕、地震嫌い。
怖いよ、怖いよ、
お兄ちゃん助けて!!!!!

『太郎ちゃん』

大きな腕で僕をしっかり掴んでくれる。
お兄ちゃんにしがみついて
僕はただ、震えてた。

『太郎ちゃん・・・』

気が付いたらもう、揺れてない。
僕はおにいちゃんにピッタリくっついて
体をギュッと押し付けてた。

お兄ちゃんの手が腰からお尻へ落ちて
更にギュッと僕を抱き寄せる。

『太郎ちゃん、地震もう、終わったよ』
『うん・・』

『今日、なんで太郎ちゃんおかしいの?』

おかしい?
おかしいんだ。
今だってお兄ちゃんにくっ付いてる
僕のアソコが・・・痛いくらいにムズムズして
ズボンの中でなんか・・・冷たくて・・・

僕、もしかして・・お漏らししちゃた?

『イヤ!』
僕、もう小学校の4年生なのに
地震でお漏らししちゃったの?

でも、なんか違うよ。
だって体中があつくてジンジンするもん。

『太郎ちゃん・・何でか言わないと
 離してあげないよ・・・』

『ああん!』
お兄ちゃんが更に僕の体をこすり付けた。
痛いのはアソコだけだと思ってたら
お兄ちゃんに触れてる胸の先も痛くて・・・

父さん、僕・・・

お兄ちゃんの腕が僕を優しく引き剥がした。
僕の目の前に優しそうな顔が近づく。
ちょっと意地悪そうに笑ってる。

『太郎ちゃん、言わないともっと意地悪するよ』

意地悪って・・・もっと僕の体がジンジンする事?
ヤだよ、だってもう、どうしていいのか分んないもん。
お兄ちゃんの手が僕のうなじをくすぐった。

『板橋・・君がね・・手をつないだら・・Aで
 肩を組んだら・・・Bなんだって言うの・・』

くすぐったいよ、もう、言うからお兄ちゃん許して。
もう一つの手が半ズボンのスソの内側を撫でる。
ああ!体が震えちゃうよ!!

『お兄ちゃん・・と僕・・いつも手をつないで
 僕、お兄ちゃんにくっ付いてて・・・』

お兄ちゃんの手の感触が・・感触が・・・・・
『僕達、次はCするの?』

『太郎ちゃんはしたい?』
恥ずかしいよ!!!
思わず目をギュッとつむる。
ほんの、ほんのちょっとだけうなづいた。

お兄ちゃんの手が膝立ちしてる僕の首を固定する。
もう一方の左手がズボンの上から僕をやんわり包む。
『太郎ちゃん』

始めに感じたのは優しくて熱いお兄ちゃんの息。
次は柔らかくて大きくて暖かい唇だった。
軽く押し当ててから僕の唇を強く吸う。

あ。こんなの、初めてだよ。
体に力が入らなくて・・・・・

『太郎ちゃん』

『きゃ!!!』
お兄ちゃんがイキナリ僕のアソコを掴んだ。
僕の口が開いた瞬間にお兄ちゃんの唇がもう一度塞がる。

(え?)
(何???)

ヌルヌルして熱い塊が僕の口に入って来た。
怖くなって体を後ろに引こうとするけど
固定されてて動かない。
そのヌルヌルしたモノが僕の口中をかき回す。
ちょっと強く吸われて僕の舌が・・・
それに・・触れた・・・

コレってお兄ちゃんの舌?
でも、ウソ。
だってこんなに動いて・・・

体中に電流が走るよ。
だって全然力が入らなくなって
お兄ちゃんに撫でられてるアソコも
シャツに擦れてるお胸も、
言いなりにされてる舌も
全部ビリビリ痺れてた。

『はあっ・・はあっ・・』

ようやく唇が離れると
僕は大きく息を吸った。

もう、体中が火照って苦しいよ。


膝立ちも苦しくってぺたんとへたり込む。
お兄ちゃんが僕を優しく撫でた。

『太郎ちゃん、Cの次はなんだか知ってる?』
Cの次?
次なんてあるの?

『ううん・・』
『太郎ちゃんたちの子供のABCじゃなくて
 大人のABC・・・』

大人のABC?
そんなの、板橋君言って無かったよ・・・

『教えて欲しい?』

恥ずかしいけど、体中が痺れてて
僕は・・・
お兄ちゃんに
触れてて欲しかった・・・

『お兄ちゃん』

僕が伸ばした手を優しく握る。



『太郎ちゃん、おいで・・・』



父さん、僕、大人になるみたい。






END





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コメント:麗様より戴きました〜vvうひょ〜〜〜vvv
本人さまより、『中途半端に終わってるんですけど、それ以上書くと裏になっちゃうのであくまでショタ祭りコーナー用に・・・』ということですが、ううううぅぅぅ〜。
もう、突然のことなのでうれしさのあまり支離滅裂です。
このお話ってあのイラストが元ネタですよね。うふふv
はぁはぁ、(悶絶)あまりのかわいさにおばさんは・・・・。(爆)
太郎ちゃんったら〜、小学生4年生で○○○ですかぁ?今の子は早いね〜vv(おいっ)
ぜひぜひ続きください〜〜。(熱望)
裏書いたら、又くれるんですよね?麗様っ、待ってます〜〜vv(期待〜〜!!)
本当にありがとうございました〜!!m(__)m