七  夕

※このお話はすっごく適当でいいかげんな作り話です。(あ、いつものことか 笑)




むかしむかしあるところに、織姫(岬くん)という大変美しい天子(天の子供という意味で)がおりました。
織姫は機織がたいそう上手でしたので、出来た織物は全て神様の下へ献上しておりました。

「ああ、織姫(岬くん)。今日の絹はすばらしい出来だね。」
少しでも織りが整っていないと厳しくチェックする神様のひとり「三杉様」も今日の織物の出来を褒めてくれました。
「こちらへ持ってきて見せてくれないか?織姫(岬)。」
そしてもうひとりの神様「若林様」。織姫(岬)はこの神様がちょっと苦手です。なぜなら・・・
「あ・・・あの・・手を・・手をお放し下さい・・・」
「・・・ああ、すまない・・・」
なぜなら若林様は織物を受け取る時いつも織姫(岬)の手を握って織姫(岬)の目を覗き込み、なかなか離してはくれないからです。
それに自分を吸い込みそうなほど見つめるその瞳は手を離してもらう時にいつも淋しそうになるので、織姫(岬)は、なんだかちょっと胸が痛むのでした。



織物を献上し終わり帰っていく織姫(岬)の後姿を見送りながら、神様ふたりはなにやら話しこんでいます。
「若林。まだ織姫(岬くん)をモノにしていないのかい?」
「モ、モノってなぁ!そーいうのはこう・・時間を掛けてだな、こう、そう・・・」
「とどのつまりは度胸がないんだろう?純情ぶるのもいいかげんにしたまえ。」
「俺の織姫(岬)への想いは純情だっ!・・・・度胸がないのは認めるが・・・」
「だいぶ前から目をつけてたくせに、そろそろモノにしておかないと他の虫がつくぞ。日に日においしそうに育っているからねぇ。」
「!!まさか!お前っ!?」
「そうしたいのは山々だけれどねぇ。君の織姫(岬くん)への想いを知っているからねぇ、踏ん切りがつかなくてねぇ。」
「なにィィ!!」
「・・冗談だよ。そうカッカするのは止したまえ。」
「チッ!」





さて、機織小屋に帰りついた織姫(岬)がトンカラリと機を織りはじめると足元になにやら丸っこいものがコロコロと・・・
「あれ?蹴玉(ボール=牛)?こんなところに・・・迷子かな?」
よしよしと足元に転がっていた蹴玉(牛)を抱き上げてやると、入り口から声がします。
「あのぉ・・・誰かいる?こんにちわー・・・」
織姫(岬)が入り口を開けるとそこにいたのは自分と同じ年頃の少年。
後ろのはね上がった真っ黒な髪とくりくりとした大きな瞳が印象的です。
人がいたことに驚いたのか、大きな目をさらに丸くしていた少年は織姫(岬)の顔をじっと見つめてにこやかに笑いかけました。
「俺の蹴玉(牛)を拾ってくれたんだね?俺、牽牛(翼)!君の名前は?」
「・・・織姫(岬)・・・」


――――― ひと目出会ったその日から恋の花咲くこともある ―――――


牽牛(翼)と織姫(岬)は恋に落ちました。
「・・・俺、ずっと前から織姫(岬くん)のこと知ってたみたいだ・・・」
「・・・僕も・・ずっと前から牽牛(翼くん)のこと待ってたみたい・・・」

どちらからともなくそっと合わされる唇。小鳥のように触れては離れ、また触れ合って。やがて深く深く絡まる舌は相手の息さえ絡め取って・・・
「・・・牽牛(翼くん)・・・」
「・・・織姫(岬くん)・・・」
苦しげな吐息のしたから縋るように相手の名前を呼び合います。
「織姫(岬くん)・・ここ、こんなになってるよ・・・」
「牽牛(翼くん)のも・・・熱い・・・」
すでに二人の肌を遮るものはなく、お互いの素肌をなぞりあい昂ぶりを寄せ合って更に高みを目指します。
「濡れてきたね・・くちゅくちゅいってるよ・・」
「イヤ・・言わないで恥ずかしい・・・」
「恥ずかしくないよ・・俺も同じだもの・・・」
「あっ・・・僕、もう・・・牽牛(翼くん)・・・」
「・・はぁっ・・・うん・・織姫(岬くん)・・一緒に・・・」
「はっ・・あ・あ・・・・あぁんっ!」
「はっ・・あ・あ・・・・あぁっっ!」
二人仲良く一緒に果てて、寄り添いあって肩で息をしています。しばらくそうしていましたが牽牛(翼)が先に元気を取り戻したようです。
牽牛(翼)は織姫(岬)をそっと床に横たえ、二人のどちらのモノともつかないぬめりを織姫(岬)の隠された蕾に塗りこめます。
「織姫(岬くん)・・俺、君の中に入りたい・・・」
「牽牛(翼くん)・・・あっ・・・僕も君の中に入りたいよ・・・」
「うん、じゃあ後で交代しようねv」
「うん、くすっ。後で、ねv・・あぁん・・・」
牽牛(翼)が織姫(岬)の身体を味わいつくすと今度は織姫(岬)が牽牛(翼)の中へ・・・
「牽牛(翼くん)・・あぁ・・君は中も熱いんだね・・・」
「織姫(岬くん)・・・あ・・ぁあん・・・」
二人は無我夢中でお互いを求め、求められ合って上に下にと睦みあい、やがて疲れて眠ってしまいました。



するとその場にスッとふたりの神様の姿が現れました。
実はずいぶんと前からその場にいたのですが、さすがは神様。姿を消すくらいの芸当は朝飯前です。
仲の良い織姫(岬)と牽牛(翼)の様子をじっと伺っていたのでした。そう言うのを「覗き」って言うんじゃあ・・?
そんなことはありません。なんてったって神様は全てお見通しなのですから。(つまり離れてたって見えるぞ、と。)
「いやぁ、いいモノを見させてもらったねぇ・・・」
いつもは青白く不健康そうな三杉様の御顔も紅く染まっています。
ましてやいつも健康そのものな若林様の御顔は・・御顔どころか体中真っ赤に染まって火を噴きそうなほど。実際には鼻血を噴出していました。
「やれやれ。大丈夫かい?若林・・・」
「う、うるさい!あぁ・・もっと早く手をつけておくべきだった・・・お初が・・・」
「そら見たことか。それにしてもこっちの牽牛(翼くん)も可愛らしいねぇ・・・僕はこちらを頂くとしようv」
「織姫(岬)・・・」
ふたりの神様はそれぞれの想い人をそっと抱き上げ、まるでそこには誰もいなかったかのように空気に溶けて消えてしまいました。





「う・・ん・・」
幸せな夢に浸っていた牽牛(翼)はうっとりと目を醒まし、そこにあった腕に手を伸ばしました。
「織姫(岬くん)・・・」
「やぁ、お目覚めかい?」
その声に牽牛(翼)はびっくりして飛び起きました。
「だ、誰!?」
「僕の名は三杉。はじめまして、可愛い牽牛(翼くん)・・・」
三杉様は当たり前のように牽牛(翼)を腕に抱き寄せます。牽牛(翼)は三杉様の腕の中で目を白黒。

気が付けばここはあの機織小屋ではなく、目もくらむような豪華な部屋で、今いるのはふかふかのベッドの上の三杉の腕の中・・・
「ち、ちょっと・・離して下さい!織姫(岬くん)は?俺はどうしてここに??」
腕の中で暴れる牽牛(翼)をものともせず、三杉様はますますぎゅっと抱きしめる力を強めます。
「あぁ、なんて可愛らしいんだろうv抱き心地も最高だvvちゅうv」
「んんっ!・・・・ぅん・・ん・・・」
織姫(岬)との情事でまだ身体の昂ぶっている牽牛(翼)はいきなりの三杉様のキスにもしっかりと答えてしまいます。
長く激しく深いキスは三杉様のテクも最高で牽牛(翼)はクラクラしてきちゃいました。
頬を染め瞳を潤ませ、ぼぉっとした視線で自分を見上げてくる牽牛(翼)の様子に三杉様もクラクラです。
「ホントに可愛らしいねぇv拾い物だv織姫(岬くん)は若林のところだよ。彼はねずっと織姫(岬くん)のことを想っていたんだ。わかるかい?」
「・・・うん・・・」
「だからね、織姫(岬くん)は彼に譲ってあげて欲しいんだ。君には僕がいるからね。いいだろう?」
額や頬にちゅっちゅっと軽いキスを受けながら耳元に響くやさしい声色に牽牛(翼)の頭はますますクラクラしちゃいます。
「・・・うん・・・」
「イイ子だ。じゃあ、もうひとついい返事を聞かせてくれたまえ。君は僕の花嫁になってくれるかい?」
「・・・う・・ん?・・・」
ついうっかり「うん」と言いかけてしまった後で「あれっ?」と思考が戻ります。
「え?・・あれ?織姫(岬くん)には若林様がいて?・・・花嫁って?誰が誰の・・・」
「ささ、早速契りを交わそうか〜vv」
疑問など聞こえないフリで三杉様はがばりと牽牛(翼)の上にのしかかります。



「えっ!えっ?・・ままま待って!待ってよぅ!あっ・・いやん!そんなトコ・・・あぁっ・・・あ・あんっ・・織姫ぇ〜!(岬くぅ〜ん!)」
いやいやと頭を振りながら牽牛(翼)は必死で抵抗を試みますが、柔な見かけと違って三杉様はがっちりと牽牛(翼)を押さえ込んでいます。
「嫌じゃないね?牽牛(翼くん)?ほらココ。気持ちいいって泣いてるよ?」
織姫(岬)と抱き合った後なのでしっかりすっかり準備の施されている身体はすんなりと三杉様の愛撫を受け入れてしまいました。
「ああっ!織姫(岬くん)のが・・・出てきちゃう!イヤ!・・・止めてぇ・・・」
三杉様の細く長い指はすでに柔らかくなっている牽牛(翼)の蕾に奥深く入り込んで中に残っていた名残を掻き出します。
そうしながら牽牛(翼)の弱い所を探り当て苛めることも忘れません。
「ひゃんっ!ダメ!・・・あっ・・・あぁん・・・ソコ、いやぁ〜・・・」
「あぁ、ココがいいんだね?ほら、ちゃんと出しておかないと。今度は僕のを入れるんだから。」
さらに後ろへの刺激で天に向ってそそり立つ牽牛(翼)の雄にも意地悪は及びます。
「こっちもこんなに涙を流して・・・フフフ・・・感度がいいねぇ・・・」
「ひあぁあぁ!イヤ!いやぁ〜〜・・・あうぅ・・・も・・もう・・・お願い・・・ね?もう・・・」
「なにを『お願い』なの?」
ぎゅうぅっと牽牛(翼)の根元を握りこみながら三杉様は意地悪に聞き返します。
「きゃぁあぁあ!・・・あっ・・あっ・・・」
迫っていた解放を堰き止められ牽牛(翼)はもう返事も出来ません。ただぽろぽろと涙を流し嗚咽するだけです。
それなのに三杉様は意地悪く後ろに刺激を与え続けさらに牽牛(翼)を追い詰めます。
「なにを『お願い』なの?言ってご覧?じゃないとわからないよ?牽牛(翼くん)?」
「・・ひっく・・・えっ・えっ・・い・・イキた・・い・・よぉ・・ふぇ・・ぇぇん・・・」
泣きながら苦しいほどの快楽に耐えながら一生懸命牽牛(翼)は三杉様にお願いをしました。
「そう。わかったよ。でもね?牽牛(翼くん)がお願いをしたいなら、僕のお願いも聞いてくれるかな?」
もうなにがなんだかわからない状態の牽牛(翼)はただただ頷きます。
「牽牛(翼くん)、僕の花嫁になってくれるかい?」
コクコクと牽牛(翼)は首を縦に振りますが、三杉様は許してはくれません。
「ダメだよ。ちゃんと声に出して誓って?『貴方の花嫁になります』って。」
「ひうぅ・・・貴方の・・はっ・・・花嫁になり・・ま・す・・・あぁ・・なるっ・・からぁ・・・」
「イイ子だね。じゃあ、身体も僕のモノになってね。」
言いながら三杉様は牽牛(翼)の身体に割り入りそれと同時に牽牛(翼)への締め付けを解放しました。
「んんっ!ああぁっ!」
牽牛(翼)は身体に入り込む強烈な圧迫感と根元の締め付けが解放されたことで勢い良く白濁を撒き散らしました。
その快感に酔いしれる間もなく身体を揺さぶられ、牽牛(翼)は泣き叫ぶように喘ぐことしかできません。
長い長い苦しみとそれを超えて余りある快楽の果て、三杉様が絶頂を迎える頃には牽牛(翼)は気を失ってしまいました。



朝、牽牛(翼)より早く起きた三杉様はすっかり支度を整え終え、ご機嫌よろしく疲れてまだ眠っている花嫁を起こしに寝室に戻りました。
すると天蓋の透ける布地の向こうで花嫁は泣いているようです。
「牽牛(翼くん)・・・どうしたんだい?」
三杉様がそっと抱き寄せると牽牛(翼)はびくりと大きく震え、慣れていない小動物のように怯えました。
「あぁ・・ごめんよ。昨夜はきつくしすぎたね?怯えなくていいんだよ。これからはもっと優しくシてあげるからね。」
すっぽりと腕に抱きこみ優しく肩をなでているとようやく牽牛(翼)も落ち着いたようです。
それでも涙は止まらずしくしくと泣きながら三杉様に訴えます。
「・・・織姫(岬くん)はどこ?・・・俺、花嫁になっちゃったからもう織姫(岬くん)には会っちゃダメなの?」
「そんなことはないよ。織姫(岬くん)は河の向こうの若林の館だ。会いに行ってくるかい?」
「ホント!?会いに行ってもいいの?」
「もちろん。さぁ、支度をして。朝御飯をちゃんと食べてから行くんだよ。それから僕の元へ必ず帰って来ておくれね。」
「うん!」
やっといつもの牽牛(翼)の笑顔が戻ってきました。

慌てて朝御飯を終えた牽牛(翼)が教えられた橋を渡って織姫(岬)のもとへ行こうとすると、橋の向こうから織姫(岬)もやってきます。
二人は橋の真ん中で抱き合い再会を喜びあいました。





それからというもの、牽牛(翼)と織姫(岬)は毎日毎日会って、機織小屋へとしけこむものだから機織はしないし、蹴玉(ボール=牛)はコロコロコロコロ転がるばかり・・・
あまりのことに三杉様も二人で会うのは控える様にさせないと・・・と考えるようになりました。
そうこうしている内にとうとう気の狂わんばかりに嫉妬した若林様が橋を壊し、それどころか河の幅さえ広げて二人を会えないようにしてしまいました。

悲しむ牽牛(翼)の様子に可哀相に思った三杉様はなんとか若林様をなだめ、年に一度だけ大白鳥に橋渡しをさせて二人が会えるようにしてあげました。






それが天に輝く天の川と七夕の言い伝えです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だったら嫌だ・・・・・・・



END




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言い訳v
んあ〜・・・書いてる途中で嫌になっちゃったよぉ・・・
GCだけでお腹いっぱいだったけど翼月間だから『淳つ』ははずせないしぃ〜・・・とか思ったらサ〜。
エロいだけじゃ〜ん。二つもあるじゃ〜ん。おまけに本当は源岬のエロも書くつもりだったなんて言えな〜い。
力尽きてさっさとオチに持ってっちゃった感じがするのは許してね?てへ♪



コメント:千ちゃん、今回もありがとう〜。
しかも、1つの話の中にエロが・・・2つも。(爆)←どうせなら、源岬も入れてくれ!!さっさとオチに行ったのは許すから、・・・源岬部分は後日でもくれ〜。(なにげに催促)

今日は後日だ!
約束のカットを入れたぜ!(裏には物足りない?)でも、約束は約束だ!(←おいっ)
相変わらず逃げてる私・・・。(と言っても、千ちゃん希望通りのはずだ。)
さぁ、後は千ちゃんの源岬バージョンを待つのみ!(やはり、催促)