kiss kiss kiss

それはある日の紅白戦から始まった。

ズザッ!
ドサッッ!
「え??」
「あ??」


敵味方に分かれてたGCこと翼と岬のボールの取り合いで翼が岬にタックルをかけたところ、翼の足が上手く(?)ひっかかり岬を倒してしまった。



ブチュッッ!!



大勢の目の前で口と口が重なり・・・。

「!!!!!!!」
「○▲♪□#▽★℃%&¢?」
「「「「あ゛〜〜〜〜〜〜〜〜」」」」

もちろん紅白戦は止まってしまった。(審判、なんとかしろよ!)
皆は真っ赤になって固まってしまったのだが、当の二人はあっけらかんとしていた。
「あっはっはっはっは〜〜。岬くんとちゅ〜しちゃったvv」
「もうっ、翼くんったら〜。やだな〜。あははははは〜〜〜。」
「「「「・・・・・・・・(汗)」」」」
「でも今のちゅ〜はちょっと痛かったな〜。今度は優しくネvv」
「うん、ごめんごめん。次は痛くないようにするネvv」
お互いニコニコと話し合っているのに真っ先に立ち直った日向が声を掛けた。
「お前達・・・。そういう問題じゃないだろう・・・・。」
「え〜〜〜〜っ、そう?だっていつも岬くんの唇、柔らかくて気持ちいいけど、今日のは痛かったんだよ!」
一同地面に突っ伏す。
「あ・・・・いや。だからそうじゃなくて・・・・・。」
「あ〜〜〜〜、もしかして、日向くん。岬くんにちゅ〜したいの??」
「・・・・は??」
と同時に後ろから某空手キーパーが飛び出してきた。
「あんたって人は〜〜〜〜〜!!!!!」(耳ざといというか地獄耳か?)
「だ〜〜〜〜〜っっ!何を勘違いしとんじゃ〜〜!」

フィールドの別の場所で鬼ごっこが始まってしまった。
「日向さん・・・・、若島津さん・・・・。」
それを遠くから眺めるサッカー頭がひとつ・・・。



今度はなんとかして練習を再開しようとしたまじめな松山がボールを蹴りながら。
「さぁ、いつまでも冗談やってないで紅白戦再開しようぜ。だいたい男の唇が柔らかいわけないだろう。」
その言葉と共に今度は反対側から別のキーパーが飛び出してきて・・・。
「いやいや、松山、岬の唇をみくびっちゃあ困るぜ!あれは思った以上に・・・・。」ドカッ
「いやいや、若林くん。翼くんの唇の方がもっと柔らかくて弾力があって・・・・。」ベキッ
次に何故か審判をしていた元心臓病のお方が間にはいり、(だから紅白戦が始まらなかったのか)お互いの脚にシュートが決まったのだった。
「三杉っ、てめぇ、なんで翼の方が岬より唇が柔らかいっってわかんだよ。いつの間に比べたんだ。っていうより翼とも岬ともちゅ〜したのかよ!」
「何言ってるんだ、若林くん。ちゅ〜なんてしなくってもあの艶といい、形といい、見てわかりそうなものじゃないか!」(艶や形でわかるものなのか?)
「そんなんでわかるかあ〜〜〜!!こうなったら俺が試してやる!!翼っ、岬っ、来いっ!!」(来い・・・って?)
「ひきょうだぞ、若林くんっ。じゃあ、僕が試してみるよ。審判は僕だ!!」(いや・・・審判の意味が違うって・・・)
そんな会話を聞いて二人は
「若林くんも三杉くんもそんなに揉めなくっても、僕達が一番知ってるから大丈夫だよ〜」
「ね〜〜〜vv」
仲良くお互いを見つめていた。





「「「「誰かこの事態をなんとかしてくれ・・・・。」」」」
他の選手の視線は監督に注がれ。
(俺にどうしろというんだ・・・・・泣)
風吹く中、老い先短い某独身監督はただ立ってるしかなかった。


END




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コメント:くだらない・・・。実にくだらない。
これを読んだ千ちゃんが「いつのまに淳つ岬熊になったんだ?」と聞かれたが、ズバリ!
彼女の影響でございます。まあ、元々GCは好きなんですがねえ〜。
まだまだ壊れ具合が足りないです。ハイ。